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2008年1月

2008.01.25

VOL.669 決別、そして再会のとき

 こんにちは、武中です。

 かつて所属していた秘密組織を退役した旧隊員と飲む機会がありました。多分、気でも触れたんだと思うんですが、ガラにもなく幹事をやりました。
 幹事といったって、細やかな気配りとかそういうのムリな人だから、飲むとこと時間だけ決めて、あとは成り行き。世の幹事といわれる人らの偉大さを、再確認いたしました。
 さてさて、通常であればこういう久しぶりに会うときは、やめてからどうしたとか、近況を語るわけですが、ぼくの会話有効範囲の2/3はここを読んでいる人です。つまり、たいていのことはここに書いてあるわけです。
 それでも、全員が読んでいるという状況下であればいいのですが、中途半端にここの存在を知らない人もまざっているわけで、近況を話しても重複感があるわ、かといって舞台裏を話すとここの存在を話さざるを得ない。ちっ、すげく話しづらい状況だぜ。
 しかも、その状況で「水は低きに流れる」とか、同志クゼの台詞をぶつけ、ぼくがどう反応するか楽しんでいやがります。正直、「サイトー、そいつをよこせ!」と叫びたくなりましたが、ぼくは紳士だからとりあえず笑ってやり過ごしました。
 慣れない幹事だったり、ぼくの正体を知っている輩が埋伏しているとか、まったく気の抜けない状況で、アルコールを投入しても一向に酔いを感じませんでしたが、なんていうかこういう機会もたまにはよいものです。過去を肴に酒を飲むことが楽しくなるなんて、ぼくも歳をとったと思いますが、それもまたよいものです。

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2008.01.23

VOL.668 ファインダーの向こうにぼくらはいた

 こんにちは、武中です。

 忌まわしき歴史。悲しい記憶。痛む心を癒すすべはなく、ただただシャブにすがる日々。
 カニ、ブリ、そしてタイ。自らをさげすむぼくは、今と昔と、そして未来を忘れるためにすっかりシャブ中となってしまいました。今日は、タイしゃぶをキメるぜ。
 そんなことよりも、先日。モデルの仕事?的なことをしました。報酬はフレッシュネスバーガー。えへへ、大もうけ。
 デルモ(業界人風発言)の仕事なんて、多少、ポーズをつけたり、表情をつけたって、基本的には立ってるだけ。普段の仕事から考えたら、こんな楽なことで報酬(フレッシュネスバーガー)をもらえるなんて、ちょろい仕事ですな。
 じゃけえ、足が震えちょる。ぼくは、とてつもなく緊張するタイプです。カメラを向けられると、ダメなんですぅ。
 あ、思い出しちゃった。古い記憶を。
 ぼくがカメラに弱いということを知ったのは、ある出来事がきっかけ。そこで登場するのがここ数回「すな部」をにぎわしている、昔の彼女その人。
 ある日、ふたりしてカメラに収まるというモデルの仕事?的なことをしたのですが(無報酬)、そのときは多分残像が出るくらい震えてました。なに、このチキンハート。
 しかし、幸いにもその日は大寒波。「サ、サ、寒インダナ。ボ、ボクハ、寒イト震エルンダナ。オ、オニギリ、オシインダナ」とうまい具合にごまかしました。…ごまかせたかなぁ。正直、じ、自信はないんだな。
 そして、2008年冬。ぼくは、独り身の寂しさに震えているわけです。うまいなぁ、座布団よこせよ、おらおら。

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2008.01.21

VOL.667 悔恨から生まれた喜び、そして憎悪

 こんにちは、武中です。

 ブリしゃぶ、食べました。これが、想像以上においしい! びっくりでさあ。
 懸念していたのは、生臭さ。ブリってのは、けっこう味のある魚で、悪いほうに転がると臭みがでます。ブリしゃぶでは、臭みを取るためにショウガを使おうかとも思ったのですが、それだとショウガのほうが強くなるような気がしたのでちょっと考えました。
 そこで考えたのが大根おろし。これが、ヒット。まず、悲しみと悔恨に明け暮れた昨夜の晩餐にて使用した、「塩ぽん酢」と大根おろしとあわせます。さらに、昆布だしの中にも大根おろしを投入、煮立ったところでブリをしゃぶっとやります。
 油の乗ったブリのとろけるような口当たり。そして、鍋に入れた大根おろしと、塩ぽん酢の大根おろしのW効果で、爽やかな後味。個人的には、カニしゃぶより好きかも、これ。
 しかし、火の入り方のタイミングが難しく、早すぎても遅すぎても、風味が大きく変わります。でも、うまい。これ、昆布出汁を水からじゃなくて、酒でやっても面白いかも。広がるアイデア、束の間の喜び。その裏に隠された、過去の自分への憎悪。
 けっ、明日はタイしゃぶだぜ。ちくしょう。

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2008.01.18

VOL.666 豪華な晩餐の必然性

 こんにちは、武中です。

 前回からの続きですが、ま、なんというか昔の彼女にあったわけです。今のぼくからは想像もつかない、台詞ですが、そんな時代もあったわけです。
 激しく揺れ動くチキンハート。受容と拒絶を繰り返す視神経。しかし、最終的には、どうにもこうにも本人であることが、脳内王大人によって紛れもないご本人様であることが確認されたわけです。
 何年ぶり? 新帝国暦紀元前1600年以来だから…、途方もない月日が流れていることは間違いありません。
 しかし、しかしですよ。ここだけの話、なんていうか相変わらず、なんてレベルではなく、かわいさに恐ろしいほど磨きがかかっています。そらもう、触れたら切れるくらい。正直、左心室から右心房までが完全に大破してます。
 もし、過去に戻れるなら、なんでこんなかわいい子と別れたんだと、あのころのぼくをばっさりと袈裟懸けに斬り捨てます。悪即斬。
 彼女のかわいさったら、ある意味甲子園クラスです。なんていうの、高校球児憧れの最高峰。それが神のいたずらだったのか、そんな彼女と付き合うこととなったわけです。超番狂わせ。都立高旋風巻き起こる! みたいな感じでした。
 でもね、ぼくは甲子園出場で力尽きました。もう、どうしていいかわからないわけです。無心で地区予選を勝ち進んだものの、甲子園で戦う術は持っていませんでした。ましてやその先の未来なんて…。
 「お前たちは、よくやった。胸を張れ」なんて脳内監督は言ってましたが、そんな大層なことをやったわけではなく、むしろ詰め腹切ってわびるべきでした。未来のぼくに対して。
 時は戻り、極至近な過去へ。元彼女との遭遇にあたって完全に虚をつかれ、ぼくのシナプスが激しく暴走していましたが、ここでフリーズしている場合じゃありません。システムをサブに切り替えて、必要最小限のメモリとアプリケーションを駆使し、この戦局に挑みます。

 「ひさしぶり」
 「うん。元気だった?」
 「ぼちぼち、かな」
 「そう」
 「うん」
 「じゃあ」
 「じゃあ」

 会話終了。死ね。死んで、極至近の未来のぼくに詫びろ。

 食卓には、カニが並んでいます。鍋では昆布出汁がふつふつと煮えています。さっと、カニを出汁にくぐらせ、奥能登の海水塩を使った「塩ぽん酢」でいただく。ふわりとカニの身がほぐれ、つつましくも凛と振舞う塩ぽん酢が口の中で芸術的なハーモニーを奏でる。美味。これを美味といわずして、何を美味といいましょうか。
 続いて練りゴマと秋田の白神大豆のしょうゆに、ウニ醤を隠し味としてくわえて、ぼく特製のカニしゃぶ用ごまダレにつけてみました。ごまのコク、しょうゆの香り、なによりもウニの深みある味わい。やや半生のカニの身にからみ、これまた美味。塩ぽん酢が軽やかなピアノの音色だとしたら、こちらはゆったりとした弦楽の調べ。甲乙つけがたし。

 それは未来のぼくに斬り捨てられることを危惧した過去のぼくが、助命嘆願の意をこめて注文したカニしゃぶ1kgです。そら、おいしいさ。とてつもなくおいしいですよ。だからとって、ぼくがこれで許すとでも? 翻意するとでも思ったか、この痴れ者めがっ!
 というわけで、明日はブリしゃぶ。明後日はタイしゃぶ。明々後日は、再びカニしゃぶです。そら、心躍るさ。心躍るけど、ぼくはこれからカニを食べるたびに、過去のぼくに斬りつけたくなるんだろうなぁ。
 ふっ、命拾いしましたね、過去の武中とやら。生憎、ぼくは時を越える刀を持ち合わせていません。実に、残念ですよ。

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2008.01.16

VOL.665 交錯する時間世界

 こんにちは、武中です。

 先日、街でばったり昔の彼女に会いました。

 …

 …

 …なんですの、この違和感は? これが、ぼくの書く文章だとでもいうのですか? いったい、ぼくの身に何が?
 と、ひとしきり混乱をしたところで本題に戻りますが、そういうことがあったわけです。…ファンタジーじゃないですから。ぼくはまだ、平行世界を移り渡ってしまうほど、人類社会に絶望しているわけじゃありません。
 ばったり、っていうくらいですから、もっさりとか、はんなりとかではなく、そらもう突発的にもほどがあるって話です。
 最初目に入ったときは、「…ま、まさか。いや、そんなバカな。だが、本人? そんなことはないさね。多分、疲れている。じゃけえ、目がかすんでたりして、似ている要素を脳内センサーが誤認したに過ぎまいて」と、激しく動揺。
 「し、しかし。似ている。これは、本格的にぼくの心が病んでしまい、ぼくはぼくの望む世界を見ることができるようになってしまったのだろうか? ばんにゃーい。なんて喜んでいる場合ではない。目を覚ませ、武中! 見極めるんだ、写輪眼!」
 ぼくの心臓はボレロが13分過ぎたあたりの賑やかさ。これ以上の鼓動は、命に関ります。ぼくは、幻影世界に旅立とうとする精神を鼓舞し、マインドレベルをクールに強制シフト。
 「うん、違う。違うよ。やっぱあれだね、少し病んでた。だから、こんな幻を見てしまったんだ。危なかった。ぼくはまだ、この世界で戦わなきゃならないんだ。こんなところで、旅立ってたまるか!」
 どうにかこうにか折り合いをつけて、ぼくは夢の世界から帰還したわけで…、ち、違う! こいつは…、

<次回に続く>

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2008.01.14

VOL.664 年始

 あけましておめでとうございます、武中です。

 …なにか、問題でも? 別に、いいじゃないですか、今日が今年初めての更新なんですから。思えば、昨年末の12月。密かに毎日更新を狙っていたのですが、体調を崩したこともあって断念。そのまま、どうでもよくなってきて、気がついたらもう1月も半ばですよ。
 どれくらい、どうでもよくなっていたかというと、…多分、家のポストにはまだ年賀状が入ったまま。いや、1月1日だけはがんばったんですが、なんていうか心の中の非常にめんどくさい成分が増幅して、なんていうのかなぁ、いわゆる閉鎖世界が以上に恋しくなって、必要最小限の人付き合い以外はムリっぽくなっていたんです。
 なんて書くと、なんか精神が病んでる系な人っぽいですが、全然そんなことないよ。一説には、狂ったように「俺の屍を越えてゆけ」を再々…プレイしているからとか。どちらにせよ、ろくな理由ではないし、明日はポストを開けようと思います。
 そんなわけで、今年もユカイな年になりそうだし、皆様今年もよろしくお願いします。

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