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2008.05.29

VOL.693 たとえ、真実を捨てたとしても

 こんにちは、武中です。

 先日、飲み会にいったのですが、かねてよりその飲み会の連中から「やーい、おたく、おたく」とはやし立てられること火の如しでした。ぼくは、正直なところおたくではなく、普通です。どこらへんがというと、書くことがないくらい普通です。たまに、ちょっと、うっかり、つい、ふと、そこはかとなく、見るに見かねてアニメを見ているような気がしているだけです。
 というわけで、ぼくは常々彼らからの言われなき誹謗中傷に発言の撤回と謝罪を要求していたのですが、ほとんど効果はありません。しかしですね、こうただただ言われるのも少し癪に障ります。もう、おたくとか、おたくでないとか、どうでもいい。ぼくは、攻撃にさらされる今の自分のポジションが武人として我慢できません。というわけで、ぼくは反撃を開始。
 禁則事項により詳細は語れませんが、結果を申し上げますと、「君たちに、ハルヒの何がわかる? 長門の何がわかるというのだ?」から始まる演説を前に彼らは劣勢に回ります。武器も持たず戦場に足を踏み入れた愚者に、情をかけるほどお人よしじゃありません。さあ、見せてあげましょう、ぼくの世界を! 語るべき言葉を持たぬ愚者たちよ、アウフ ヴィーダーゼーエン。
 「わからない、わからないよ! 武中君が何を言っているのかわからないよ!」と期せずしてシンジのような言葉を口にしとまどう彼ら。もう、おたくという誤解は生涯とけない気もしますが、とりあえずこの場のイニシアチブはとったからよし。この前、女子の人に「おたくは、ちょっと…」っていわれたけれど、とりあえずよし。とりあえずよし。

「武中さんは、鶴屋さん?」

 そうでなくはないにょろ。

 ではなくて、その日の飲み会に同席していた女子のひとりが、右往左往する男子どもを尻目にぼくの独壇場に参戦。ほう、君がこのぼくの相手を? いいでしょう、マドモアゼル。全力でかかってきなさい。存分に迎撃してさしあげましょう。
 相手の力量をさぐる威力偵察的発言。威力偵察の規模から相手の保有知識を予測したうえでの、反転攻勢。知識量を背景とした絨毯爆撃。形勢逆転を図る得意分野での一点突破。内容はともかく、実にインテリジェンスなひとときでした。
 そういえば、こういう話を人としたのってはじめてかも。たまには、知的会話を嗜むのもよいものです。

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