04:どくしょ

2008.05.30

VOL.694 刹那の判断で全を知る

 こんにちは、武中です。

 以前も書いたことがありますが、ぼくが本を選ぶ基準はタイトルと装丁。本のタイトルには、数百、数千、数万の文字情報を凝縮した果てにあるのがタイトルであり、ある意味ではそこにすべてがあるといっても過言、かな。まあ、いいです。
 以前はタイトルで選んでもガックリというのが多かったのですが、千冊、二千冊と本を読んでいくと予備知識なしでもタイトルのつけ方から己の好みに合致した作品であるか否かの判断がつくようになってきました。
 本選びにおいてタイトルが「骨」だとすれば、装丁は「肉」。いうなれば、肉付きからも骨格は判断できるわけで、近年では「チームバチスタの栄光」や「東京バンドワゴン」は、装丁から良作であると判断してました。(ちなみに、タイトルも好みです)
 判断精度は結果として上昇しているのですが、ちょっと疑問。ホントにちゃんとタイトルから判断しているのだろうか、と。ホントにちゃんと装丁から判断しているのだろうか、と。判断しているとすれば、ぼくはそのタイトルから、その装丁から何を想像しているのだろうか、と。
 ぼくは、本をストックするということはあまりなく、買即読(かう、そく、よむ)を実践しています。ゆえに、瞬間的な判断の裏に、何を考えているのかがわかりません。とはいえ、このような思考状態で本を選べばバイアスがかかってしまい、通常の状況とは異なってしまい、正しい検証データが得られません。
 しかし、不本意ではあるのですが、ちょっと忙し目の日々のおかげで、何冊か未読本があります。そこで、これらの本がどのような判断で、何に期待して購入したのかを検証してみたいと思います。

 とここまでの前ふりで大分書いてしまいましたので、続きは次回。

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2008.05.27

VOL.692 なんかひとりではなかったみたい

 こんにちは、武中です。

 荻原浩の「愛しの座敷わらし」を読みました。すっごくざっくりとしたあらすじを言えば、冴えない中年のオッサンがおりまして、案の定家族からの評価もいまひとつ。転勤を機会に田舎の古民家を借り、大自然の中で家族のコミュニケーション強化大作戦を画策するのですが、本人の思惑とは別のところでこの作戦は成功。その秘密は、家に福を呼ぶという座敷わらし。彼らが引っ越してきた古民家には、その座敷わらしが棲んでいたのでした。
 とまあ、ざっくりとしたあらましですが、ここにでてくる座敷わらしってのがとてもかわいい。「ふわわっ」って驚いているところなんて、筆舌に語り難しです。あえて語れば、ぽてまよとおじゃる丸とププ会の万永を足して、そこから邪気を抽出して純度の高いフワフワ成分を…、我が言葉ながら何書いてるんだかわかりませんが、つまりとてもかわいい。
 さてさて、その「愛しの座敷わらし」のなかで、ファミレスにいくシーンがあるのですが、店員さんが5人家族なのに「6名様ですか」と尋ねるシーンがあります。主人公一家に座敷わらしもついてきてしまい、それが一瞬店員さんの目に映ったわけです。詳細は書きませんが、ここのくだりはとてもよいのですよ。うんうん。
 そんなわけで、ぼくは中央線の中でステキな読書タイムを過ごしたわけです。読了とタイミングを同じくして、ぼくが隠れ住む荻窪駅に到着。時刻は23時。まだ、夕食を摂っておらず、自宅で自炊する気もすでになかったので、ひとりファミレスとしゃれ込むことにしました。さびしくない、全然さびしくないよ。

「いっらしゃいませ! タバコは吸われますか?」
「禁煙席でお願いします」
「えーっと、2名様ですね。では、こちらの…」
「あの、…1名ですけど」
「あれ、ホントですね。すみません」

 後ろを振り返ってもだれもおらず、普通に考えれば人数を間違える要素はないわけです。うん、さびしくはないね。

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2007.07.10

VOL.606 ダレダダレダダレダ

 こんにちは、コンドルの武中です。

 群ようこの「かもめ食堂」を読みました。ぼくは、これまで群ようこという作家に興味はあっていろいろ読んだりしたのですが、いまひとつ琴線にふれないのです。かといって悪いというわけではなく、なんというかヒットは打つけどホームランがないという印象です。
 そこで、前述のかもめ食堂です。武道家の娘である主人公が、ある日思い立って宝くじを購入。当選したお金で、フィンランドに食堂を開くという話なのですが、なんか淡々としながらもドラマチックに進む物語がなかなかにいいのです。これまで読んできた群作品のなかで、ダントツの面白さです。
 非常に感銘を受けたぼくは、久しぶりに宝くじを買うことにしました。小説の中では、そらもうあっさりと当選してましたから、ぼくもそらもうあっさりと当選するだろうと思っていました。
 いやあ、びっくりですよ! まさかねぇ、いやはや。
 全然、あたんないよ。おかしいなぁ。今頃ぼくは、当選したお金をもとにフィンランドで食堂を開いているはずなのに。こんなくそ忙しい生活とは無縁の、お客がいなくてとことん暇だけど、宝くじのお金があるから心配ない、という生活を送っているはずなのに。世の中って、間違ってるよ。
 ああ、隠居したいなぁ。

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2007.04.12

VOL.582 クジラの彼

 こんにちは、武中大和です。

 もし、有川浩という作家が創造主であったならば、ぼくは多分長くは生きていけないでしょう。それは、彼女の書く作品がそろいもそろってきな臭いからではありません。
 彼女の書く女性キャラクターは、どこまでもりりしく、凶悪なまでにかわいい。そんなのが跋扈する世界に生きていたら、高橋名人の連射速度がごとく心拍数がはねあがり、心臓の筋肉が断裂し活動停止に陥ります。
 さて、この「クジラの彼」という作品は、自衛隊をテーマにしたベタ甘なお話ということですが、うん、思わず身悶えてしまうほどのできです。
 そもそも、自衛隊というお堅く猛々しい職業を扱いながら、恋愛をテーマにするという緩急の織り交ぜ方。プロ野球で言えば山本昌のよう投球術を髣髴させる巧みさで、おっさんのハートをコバルト色に染め上げます。ってだれが、おっさんか! ぼくか、そうか、まあ、仕方ないか。
 グダグダと感想というか、感情を文章にしてきましたが、この小説を端的に著しているのは、本に巻かれた帯。「男前でかわいい彼女たちの最強恋愛小説!」。まさに、「最強」の二文字は伊達ではないと思わせる作品でした。

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2007.03.15

VOL.576 図書館危機

 こんにちは、武中王子です。

 今日も有川浩です。今回は、表現の自由を守る図書館と表現の秩序を守る良化委員会との戦いを描いた「図書館」シリーズの最新作である「図書館危機」のご紹介。なお、ここでいう「戦い」とは、文字通りというか、本来の意味通りというか、つまりは本気でドンパチします。
 しかし、それを荒唐無稽と一蹴することはできない、単にフィクションであるとはいえない、「表現」に対するメッセージみたいなものを感じます。すげー、なんかまじめなこと書いてる、ぼく。
 さて、シリーズ三作目となる今回は、主人公郁の乙女成分の高さに読んでるこっちがとてつもなく恥ずかしくなる点が魅力。間違いなくシリーズを重ねるごとにパワーアップしています。
 恥ずかしいくらいまっすぐな心を堪能したいという方におすすめのシリーズです。

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2007.03.14

VOL.575 海の底

 こんにちは、武中大和です。

 最近、お気に入りの作家有川浩。今回は、ある日突然海から巨大な海老の大群が上陸してくるという、話だけ聞くとハリウッドB級映画を髣髴させる「海の底」。確かに、映像化すると危険なにおいがぷんぷんしそうな感じですが、文字というメディアはこういったものを表現するにはある意味向いているような気がします。
 テイストとしては、ゴジラやパトレイバーにおける廃棄物13号に近い感じ。横須賀から上陸する巨大海老に対し、法律が枷となって出動できない自衛隊。そのため、矢面に立ち大きく苦戦する警察。どさくさまぎれに、空爆してことをおさめようとする米軍。
 なんかもう、こういう展開大好きです。

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2007.03.13

VOL.574 DIVE!!

 こんにちは、武中白波です。

 今回は森絵都の「DIVE!!」です。飛び込みというマイナーな競技にスポットをあてた小説ですが、読んだ後はこれまでなんの興味もなかった飛込競技に強い関心を覚えました。
 この小説もいわゆる青春小説であり、そのあたりを求めている人にはたまらない作品です。
 ちなみに、ぼくがある意味面白く感じたのは、「MANZAI」のあさのあつこが解説をしているのですが、なんだか激しく熱く解説してる様に圧倒されました。多分、同じ書き手として森絵都という存在がものすごく刺激になっているようで、なんか読んでるこちらが赤面するくらいの勢いです。

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2007.03.12

VOL.573 ガーゴイル

 こんにちは、武中喜一郎です。

 錬金術が好きです。というわけで、ぼくが田口仙年堂の「ガーゴイル おるたなてぃぶ2」を手に取ったのは、歴史の必然です。
 錬金術師ひかるにつくられた自動人形「ガー助」。ふたり?は「鳥屋」というなんでも屋を生業としているのですが、ある日「ラーの天秤」について調査して欲しいという依頼が入ります。その前に立ちふさがる古科学者の使い手。今再び始まる、錬金術と古科学の戦い! みたいな感じの話です。
 ぼくは、子供のころからいろいろ本を読んでいましたが、当時は「児童文学」というものが好きではありませんでした。ひとつには、妙に道徳臭かったり、上からの目線で語られる本が多かったからです。
 最近はいわゆる「子供向け」の本でもそういった感覚のない作品が多く、対象世代、あるいは性別を超えて支持される作品が増えてきているような気がします。読み手としては、いろんな選択肢が増えてうれしい限りです。

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2007.03.08

VOL.571 アルファシステムがらみ

 こんにちは、青の武中です。

 ネタがつきたので、しばらくは読んだ本の紹介でもします。今回は、熊本の雄、アルファシステムがらみの本です。
 「式神の城」シリーズ&「ガンパレードオーケストラ」シリーズ。ゲームのノベライズですが、昨日紹介した「GO-ONE」と違って、ゲームやらないと面白さが半減です。さらに、ゲームやっているだけでは、面白さが半減です。
 世界観への理解がなければ楽しめない作品。しかも、世界観への理解が強すぎると、反発する可能性もあります。
 つまり、書評を読んで買うような本ではないような気がします。
 ぼく? ぼくは楽しめましたよ。どうせ、オタクですし。

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2007.03.07

VOL.570 GO-ONE

 こんにちは、武中一輝です。

 ぼくのなかで部活青春系の上位に位置する「スポーツドクター」の著者・松樹剛史の文庫本最新刊(多分)、「GO-ONE」。
 「豪腕」を売りにする、地方競馬の騎手が主役のお話。その魅力は、なんといっても登場人物の個性。バカがつくほど自らのスタイルを貫き勝利を目指す主人公。そんな兄とは正反対に見えるほど淡々とした妹。やたらと腰が低く調子のいい調教師の父やいかにもな金持ちキャラ。キャラクター同士のテンポのいいかけあいが面白く、競馬を知らなくても十分楽しめると思います。
 なお、同氏は同じ競馬を題材とした「ジョッキー」という作品も発表しています。こちらの作品もおすすめです。
 今日は、普通に紹介してみましたけど、何か。

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2007.02.07

VOL.554 age41

 こんにちは、武中源太郎です。

 前回、「ズッコケ中年三人組」について紹介しましたが、今回はその続編。「Zukkoke Chunen Sanningumi age41」。つまり、41歳となった彼らの話です。
 なんでも、「ズッコケ中年三人組」のあとがきに、10年後に続編を書くと書いたところ、「そんなに待てない」との声が多数寄せられ、担当編集者も同様の意見を述べたそうです。また、那須先生自身も「だいたい作者も生きているかわからない」と皆さんがオブラートに包んでいた懸念材料をずばり指摘。そして、生まれたのが今作のようです。
 今回は、少年時代の彼らを描いた前シリーズで出てきた北里真智子が登場。そのほかにも、ちらほらと懐かしい面々が再登場しています。
 実際のところはどうだかわかりませんが、今作は迷いが感じられません。前作は、大人となった彼らについて、作者自身が探っているような気配が感じられたのですが、今回はキャラクター一人ひとりの動きがイキイキしている、そう感じられました。
 まあ、確かに永遠の小学生として書かれていた彼らでしたから、普通に成長させるということは難しかったのでしょう。ぼく自身、彼らが集まって相談するときに、小料理屋やバーを利用することに違和感がありましたから。
 あとがきによれば、次回作は「age42」。「中年三人組」はシリーズになるとの話で、これからの楽しみがひとつ増えました。その後も「熟年三人組」「還暦三人組」と続いて欲しいので、とことん生き続け、とことん書き続けていただきたいです。

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2007.02.06

VOL.553 ズッコケ中年三人組

 こんにちは、武中源太郎です。

 自分のお金ではじめて買った小説。それが、那須正幹の「ズッコケ三人組」シリーズでした。考えるよりも先に行動するお調子者のハチベエ。トイレの中では博学なハカセ。食べるのが大好きな心優しき巨漢モーちゃん。
 それぞれに個性的な三人の小学生が、怪盗と対決したり、タイムスリップしたりと、子供心をくすぐりまくる冒険小説です。そのシリーズが50巻で完結を迎えたのですが、この「ズッコケ中年三人組」はいわゆる「その後」のお話です。
 小学生時代あれほど輝いていた三人でしたが、大人となった彼らは揃いも揃ってくすぶっています。しかし、ばらばらの土地で暮らしていた彼らが故郷に戻り、ストーリーは動き出します。かつて対決した怪盗Xが三人に対決を挑んできたのです。
 序盤こそかつてのヒーローの凋落ぶりに、「世の中なんて、こんなもんだよなぁ」と軽く欝になりましたが、徐々にかつての彼らの輝きを取り戻し、最後には「これが、ズッコケ三人組だよ」って感じにスカッとします。
 また、小学生時代ではどちらかといえば、ハチベエが主役という感じがしましたが、今作はハカセがいい味出しています。小学生時代はひょうひょうとしていた彼も、40歳を迎えてさまざまな苦悩を抱えています。なんだか、その姿がとても新鮮。
 ちなみに、作者は2015年に50歳となった彼らの活躍を書きたいといっていましたが、那須先生は1942年生まれ。あと10年待ちますから、先生も絶対元気でいてください。

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2007.01.18

VOL.544 おっぱいバレー

 こんにちは、武中次郎です。

 その起源は、旧世紀末。遥かなる時を経て、今に続くすな部。古の昔より品行方正。気品の高さには定評があります。たぶん。
 意外に長い年月を誇るWEB人生の中で、「おっぱい」という単語を使ったのは初めて。せっかくだから、連呼してみよう!

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

 失礼しました。ちょっと、取り乱してしまいました。
 今回は、水野宗徳の「おっぱいバレー」のレビューのため、あえてこのような表現を行いました。大丈夫、ぼく、まだ、こわれてない。
 この小説は「優勝したら先生のおっぱいを見せて」という素直な中学生が、下心をガソリンとしてバレーに勉強にと大奮闘する成長ドラマ。ランニングで苦しくなったら、「おっぱい、おっぱい」と声を出して走り、試合でピンチになったら「おー、パイ! おー、パイ!  おー、パイ! おー!」の掛け声。
 ここまで書いていてヒドイなと感じるかもしれませんが、これが意外にも青春系小説として読ませてくれます。ちょっぴり感動して涙が出そうに…なるんですけど、油断すると「おっぱい!」と叫びだすので、読んでいると泣いたり噴出したりしてしまうので、電車で読むと非常に危険です。
 タイトルもあれですし、なによりも装丁がかなり恥ずかしく、ちょっと手に取るのをためらってしまいますが、スカッと読める良作です。おっぱい、おっぱい!

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2007.01.16

VOL.543 失われた町

 こんにちは、武中次郎です。

 理由もわからず突然、町の住人が「消滅」してしまう世界を描いた話。「となり町戦争」の著者三崎亜紀らしさが、この「失われた町」にもあります。
 理屈とかそういうのではなく、事実として受け入れなければならない現実。物語は思いっきりフィクションだけれども、そのあまりの理不尽にがむしろリアリティを感じます。
 ストーリーもよいですが、プラスチックのカバーに包まれた装丁も好きです。デザイン性はもちろんのこと、ちょっとやそっとでは傷つかないその耐久性など、2007年武中装丁大賞のノミネート作品です。
 なお、今日は面倒だったので、オチとかナシです。

PS
今日から明日にかけてニフティのサーバーメンテナンスのため、せっかくだから更新も休むことにします。あしからず、ご了承ください。

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2007.01.15

VOL.542 ブラバン

 こんにちは、武中次郎です。

 青春万歳。なにがって、本のことですよ。
 五十嵐貴久の「1985年の奇跡」からはじまり、あさのあつこの「バッテリー」で発火。三浦しをんの「風が強く吹いてる」や佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」など、なんか部活系の小説が最近のお気に入り。
 津原泰水の「ブラバン」は、その名の通りブラスバンドのお話。題材が題材だけに、実に多くの登場人物がでてきます。音楽にマジメなヤンキーや"エアギター"のごとくまったく演奏しているフリのうまいやつ、オカルトなやつやら下心全開のやつなどなど。それらのメンバーが大人となった現在、再びブラバンをはじめようという話です。
 ブラバンではありませんでしたが、部活経験者のぼくにとってこういうストーリーは共感する部分が多く、読むと同時に過去の記憶が呼び起されるようでした。
 しかし、あれですね。ブラバンっていいですね。ぼくはずっと野球少年であり、仲間はみんなむさ苦しい連中。反面、ブラバンは女子が多く、正直うらやましい。
 共感する部分も多かったのですが、決定的に違うのはそのあたり。ぼくの記憶には、華やかさがなく、もしこういう部活に入っていたらぼくの人生は変わっていたような気がします。

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